clip_1.gifaaa.gif

一般財団法人 日本冷凍食品検査協会
横浜試験センター
秋山 裕
花田貴資
永野 卓

 私たちは現在(一財)日本冷凍食品検査協会という検査機関に所属しています。協会名をそのまま読むと「日本の冷凍食品を検査する協会」となりますが、実際には冷凍食品だけではなく生鮮野菜から加工食品、はたまた調理器具等まで食品に関係するありとあらゆる試験を行っている検査機関であり、全国7ヶ所の検査所に数多くの分析者が在籍しています。

 今年度、当協会にも数名の分析士が誕生しました。今回はそのうち横浜試験センターで働く3名が分析士試験を受けて感じたことを書き連ねてみようと思います。この3名、実は在籍年数も所属部署もばらばらのため、思うところも色々異なるのではないかと思います。

voice006-1.gif

 まず1番手は秋山といいます。理化学試験2課という動物用医薬品、カビ毒、食品添加物などを試験している部署に在籍しています。現在は管理職のため一線からは退いており、そのため今回挑戦した分析士試験では久しぶりに頭をフル回転することとなりました。普段使わなくなった頭を使うとこんなに疲れるものかと感じたものです。さて、そんな状態ですが管理職という立場ながらやはり合格できないと格好が悪い。一番合格というところから遠いところにいるはずなのですが一番近いところにいなくてはならないというこの切なさといったら・・・と言いつつも結局は機器分析が好きなわけで、苦労しつつも久しぶりに楽しく学べたなと思いました。試験分析をしている部署にいるわけですから分析者としてもこれからも精進していきたいと思います。

 2番手は花田です。私は技術開発課という部署に所属していて、新しい試験法の開発や分析機器の導入検討といった仕事をしております。大学では遺伝子工学を専攻していて、協会に入会したときに微生物ではなく、理化学試験課に配属になってしまいHPLCやLC-MSをはじめて触り右往左往したことを昨日のことのように思い出します。そのため分析関連の知識は現場ではじめて覚えることが多かったと記憶しております。したがって、今回の分析士試験が正しい知識を基礎から学ぶ良いきっかけになりました。勉強して改めて勝手な解釈をして間違っていたことが多々あることに気づかされ、中には人には言えない基礎的なことを勘違いしていたことも見つけてしまいました。これを教訓とし、今後は正確な知識に基づいた分析士を目指して頑張っていこうと思います。

 最後は永野です。私は残留農薬、PCBや水銀といった環境化学物質および放射能に関する試験を行っています。大学では薬物動態を専攻しており、LC-MS/MSで生体試料中の薬物濃度を測定していました。LC-MS/MSの経験年数としては大学時代を含めて約4年になります。会社に入って1年経ったころから、LC-MS/MSを使う仕事をするようになり、特に苦労することなく使っているはずと思い込んでいました。そして昨年末にLC/MS分析士初段にチャレンジしようと勉強していましたが、自分の知識の甘さを思い知らされました。こんなことも知らない、あんなことも知らないといったことが次々出てきました。もっと早く受けておけば良かったと後悔の念もありますが、自分の知識を見つめ直す良い機会であったと思います。今後も分析士試験にチャレンジし、日々精進していきたいと思います。

 このように3名ともに今回分析士の試験を受験して新たな発見や気付きなどを得ることができ、良い経験をしたと感じています。今後も引き続き分析士試験にチャレンジしようと思っています。

(2014年3月7日 記)

プロフィール

秋山 裕 Akiyama Yu LC/MS分析士初段 
山口大学大学院農学研究科生物資源科学専攻修了
2000年入会、現在、動物用医薬品・カビ毒・食品添加物等の
残留試験に従事。
趣味:読書、文房具

voice006-2.jpg

花田 貴資 Hanada Takashi LC分析士初段 LC/MS分析士初段
宇都宮大学大学院農学研究科生物生産科学科専攻修了
2005年4月入会、現在、農薬・動物用医薬品・栄養成分等の
新規事業や試験法の開発に従事。
趣味:サイクリング、登山

voice006-3.jpg

永野 卓 Nagano Taku  LC/MS分析士初段
昭和薬科大学大学院薬学研究科薬学専攻修士課程修了
2011年4月入会、現在、食品中の残留農薬・環境化学物質および
放射能試験に従事。
趣味:スポーツ観戦、卓球

voice006-4.jpg